EC専用の在庫分析・自動発注システム

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eSCM基礎講座(第4回)
売上・利益を増加させる方法

2023/11/30 公開

〜目次〜
  1. 売上・利益を上げる方法
  2. 売上・収益拡大マネジメントの全体像
  3. 分析用データ案(伊藤方式)

1. 売上・利益を上げる方法

第4回目の講座では、SCMの観点から売上・利益を増加させる方法について解説していきます。
商品戦略や在庫戦略で実際にどのようにすれば、売上アップや利益アップができるか解説した情報は少ないかと思います。

1-1 必要条件

①最低限の情報システム投資

ただし、高額な分析システムは、不要です。理由は以下を参照してくさい。

>>>在庫分析に高いお金をかけてはいけない理由

小売店の場合、POSを導入してデータ取得をしています。
ECの場合は、カートシステムまたは、OMSで同様のデータが取得されているので、そのデータを活用して分析を行うシステムが必要となります。
エクセルやBIツールを活用して、低コストで分析することも可能です。
いきなり高い情報投資ではなく、最初は、自分でデータ分析をすることをお勧めします。

「分析から売上アップや利益アップは実現できません。」
「単品管理と在庫管理、SCMの実行が売上アップや利益アップを生み出す唯一の方法です。」

②マーチャンダイジング(新商品開発力の強化)

こちらは、全EC企業で必要な項目のため、本講座では解説いたしません。

③発注マネジメント

在庫戦略を実行するためにやれることは、「発注タイミング」「発注量」を制御することしかできません。

1-2 理論学習

売上アップ、利益アップに必要な3つの理論について解説します。

(1)単品管理

単品管理は、誤解される方が多いのですが、ここでの単品管理とは、セブンイレブンで開発された「単品管理」理論としています。

(2)在庫管理

在庫管理は、誤解される方が多いのですが、在庫の数量管理のことではなく、SCM用語の「在庫日数」理論としています。

(3)SCM(サプライチェーンマネジメント)

物流やロジスティクスの最高位の概念を指します。
欧米で理論体系化が進み「SCM」理解して運用できている会社のバリューチェーンは最高レベルと言えます。
利益アップを実現するには不可欠な理論です。

参考文献として、学習をお勧めするリスト

概要の理解は、本講座や当社セミナーでの学習で可能です。さらに詳しく知りたい方は、以下の学習がおすすめです。

(1)単品管理

単品管理の本質が分る2冊
「また一歩、お客様のニーズに近づく」大久保恒夫著(元セブンイレブン常務、現西友社長)かんき出版
「利益を3倍にするたった5つの方法」大久保恒夫著(元セブンイレブン常務、現西友社長)ビジネス社

(2)在庫管理

在庫管理のバイブルと言っていい2冊、当方の師匠の著作
「最新在庫管理の基本と仕組みがよ~くわかる本」湯浅和夫ほか著 秀和システム
「在庫管理入門」芝田稔子著 かんき出版 ※初心者向け

(3)SCM

在庫管理の上を目指すには不可欠な理論 「SCM経営を見える化で成功させる実務」石川和幸著 中経出版 ※初心者向け

2. 売上・収益拡大マネジメントの全体像

売れ筋商品、有力商品への売込み仮説のPDCAマネジメントが基本で、 これに加えて在庫削減マネジメントも不可欠となる。
在庫分析機能と発注推奨機能で分析されたデータを活用して、売上アップや利益アップを実現する全体のスキームです。
車の運転に例えると車というハードウェアが「情報システム」で運転方法が「単品管理」「在庫管理」「SCM」という手法になるかと思います。
高い車を買っても運転免許がないと動かせませんね。情報システム導入よりもただしい手法の習得の方が先となるかと思います。

>>>「売上・収益拡大マネジメント」手法の詳細(ホワイトペーパーダウンロード)はこちら

3. 分析用データ案(伊藤方式)

ECの単品管理運営を実現して、売上、利益アップを目指すための分析データフォーマット案(コマースロボティクス社 代表伊藤が考案)です。

売上ベース、粗利ベース、出荷数ベースのABCや在庫回転率、在庫日数をクロス集計して、一覧で表示させて、売れ筋商品、有力商品の選定や死筋商品、 滞留商品の洗い出しを簡単にし、戦略構築を容易にします。

SKU 売上(前週)数量/金額 売上(前月)数量/金額 ABC(売上) ABC(粗利) ABC(出荷数) 在庫回転率
001 A
002 B
003 B
004 C
005 D

有料級のホワイトペーパーのご紹介
こちらから無料で以下のホワイトペーパーのダウンロードが可能です。

タイトル:
ECの売上、収益を確実に拡大する在庫・発注マネジメントシステムとは?
《単品管理・理論のEC経営への応用の考察》

目次:
1. 売上・収益拡大マネジメントの全体像

2. セブンイレブンにより開発された単品管理理論とは?

3. 売上・収益拡大の基本法則
3-1. ABC分析から分かる基本法則(攻めのマネジメント)
3-2. 業績が悪い店舗の特徴と対策

4. 在庫削減の基本法則
4-1. 死筋商品、滞留商品の在庫削減の基本法則(守りのマネジメント)
4-2. 在庫日数とは?
4-3. 在庫削減の注意事項
4-4. 新製品が不良在庫の元となる

5. 週のマネジメントサイクル案

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